美容看護師になりたいけど、続けられるかわからないし、病棟に戻れなかったらどうしよう…
一度美容看護師になると転職が難しいと思う方も多いですが、それは誤解ですよ!
私は美容クリニックの管理職をしていて、多くの先輩や後輩を新しい転職先へ見送り、私自身も見送ってもらいました。
その中で複数の転職先が挙げられていることは事実です。
今回は美容看護師が病棟へ戻ることが可能な理由やその方法、転職先、美容看護師を続けるキャリアプランについてお話しします。
この記事を読むことで、看護師人生設計に役立ち、美容看護師への挑戦に不安を減らして挑めます。
美容看護師の経験が今後の看護師人生において不利になることはありません。
可能性が広がる場合もあるので、気になる方はぜひ挑戦しましょう。
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美容看護師が病棟に戻れる理由3つ
美容看護師が病棟に戻れる理由は3つあります。
- 看護師の人手不足
- 友人や同僚の紹介
- 病棟経験年数の考慮
この3つの条件の内、いずれかを満たしている病院であれば戻れる可能性が高いです。
ご自身が美容看護師として働いて病棟へ転職したくなった場合、ぜひチェックしてみてください。
看護師の人手不足
病棟で働く看護師の人数は足りておらず、可能であれば人手を増やしたい病院は多くあります。
理由は看護師の離職率が高いだけでなく、出産後は日勤のみのオペ室や外来へ異動希望を出すスタッフもいるからです。
そのため、病棟では少ないスタッフ数で業務を行い、負担がかかっているのが現状です。
そこでスタッフを増やす取り組みをしている病院も多くあるため、転職したい方は狙い目と言えます。
でも新卒で美容看護師になった人は難しいんじゃないの?
実際にコロナウイルスが流行ったタイミングで、病棟経験が半年間もないスタッフが病棟に戻ったケースもあります。
- おすすめ転職タイミング
- 新しい病棟を立ち上げる
- 新種のウイルスや既存ウイルスが蔓延している
上記のタイミングはかなり採用率もUPしているので、情報をチェックしておきましょう。
友人や同僚の紹介
友人や同僚の紹介で病棟に戻るのも効果的です。
転職先の病棟で人望のあるスタッフからの紹介だと、全く知らない人を雇うよりもリスクが減ると採用担当者は思う可能性が高いからです。
紹介制度を採用している病院も多く、採用となり規定の期間働けば互いにプチボーナスがもらえることもあります。
ネットの情報だと職場環境がわからないため、リアルな情報を得られるというメリットもありますよ。
病棟経験年数の考慮
美容看護師になる前から病棟経験年数がある方はその経験を考慮してもらえる場合もあります。
ある診療科の経験があることで即戦力になれる可能性が高いからです。
今まで経験したことは消えません。
美容看護師の期間があることで忘れてしまっている知識や技術があるかもしれませんが、少し期間が経ち、経験や練習をすれば元通りになる可能性が高いです。
新人看護師に1から教えるよりも経験がある人を採用する方が効率的と言えます。
病棟看護師で経験したことをまとめ、自己アピールすることで、病棟に戻れる可能性がUPするので諦める必要はありませんよ。
美容看護師の転職先5選とメリットデメリット
美容看護師をした人はどこへ転職するのでしょうか?
実際に私の同僚が転職したところを5つ紹介します。
- 病棟
- 保険診療のクリニック
- 違う美容クリニック
- 派遣やアルバイト
- フリーランス看護師
メリットやデメリットも合わせて紹介するので、視野を広げるためにもぜひ参考にしてみてください。
病棟
転職先の選択肢の1つとなるのが病棟です。
病棟経験がある場合だと要領がわかっているため、働きやすいと思っている人が多いからです。
また、看護師になったのであれば病棟で頑張りたい、看護を提供したいという方もいます。
- 看護師歴が増える
- 看護知識や技術が身に付く
- 病棟経験が活かせる
- 福利厚生が整っている
- 夜勤がある
- 異動の可能性がある
病棟看護師としてさらに知識や技術を深めて経験したい方へ向いています。
福利厚生も1番整っているので、ライフステージの変化に合わせられるのも強みと言えますね。
保険診療のクリニック
保険診療のクリニックも転職先として選ばれやすいです。
その理由は病棟経験を活かせるだけでなく、入院対応もないため業務の幅が決まっている点も病棟に比べて負担が少ないからです。
- 日勤のみで働きやすい
- 自宅近くで働ける
- ルーチンワークが多いため負担が少ない
- 日曜日休みな場合が多い
- 給料が安い傾向がある
- 休みが取りにくい
- 人間関係が狭い
日曜日が休診のクリニックも多く、子供がいるママさん看護師におすすめですね。
中休憩のタイミングで買い物や食事の準備をする方も多いようです。
違う美容クリニック
他の美容クリニックへ転職し、美容看護師として働き続ける方もいます。
なぜなら、美容クリニックには病棟と同様に複数の働き方や専門分野があり、一度美容看護師の経験があればそれを考慮して内定が取りやすくなる場合もあるからです。
美容クリニックの診療メニューは名前は違えど、内容は比較的似ているものも多く、経験があれば即戦力になれる可能性があります。
美容外科や皮膚科の看護師がアートメイクをしたいから転職するという場合もあり、さらに技術を深めたい方も多いです。
自分のクリニックにない知識や機械、技術を求めて転職する方もいますよ!
- 給料水準が高い
- 働きながら綺麗になれる
- 綺麗な職場で働ける
- 入職の際に年齢制限がある
- 休みが取りにくい
美容看護師の働き方が気になる方は下記の記事を参考にしてください。
美容看護師を専門として、突き詰めて働くのも1つの選択肢ですね。
給料水準が高いため、お金を貯めたい方や生活水準を落としたくない方にもおすすめです。
派遣やアルバイト
派遣やアルバイトで働きたいタイミングや場所で働く人もいます。
1番自由度が高く、給料の計算もしやすいので次の転職先ややりたいことの繋ぎとして活用している人も多いからです。
また、病棟や夜勤専従を選べば看護知識や技術の確認期間としても活用できるため、リハビリ期間としても有能と言えます。
- 予定が立てやすい
- 働き方が選べる
- 夜勤専従だと高所得が目指せる
- ボーナスがない
- モチベーション次第で給料がない場合もある
働き方に自由が欲しいけど、看護師の知識や技術低下は防ぎたいという方におすすめの転職先ですね。
フリーランス看護師
フリーランス看護師として新しい道で頑張っていく人もいます。
病院やクリニックに依存せずに、自分で稼ぐスキルや知識を身につけたい人が選ぶ方法です。
アートメイク看護師として独立する方もいれば、私のように自宅で看護師の免許を活かして働く選択をした人もいます。
- 働き方が自由
- 時間に余裕ができる
- スキルがあれば働き先に困らない
- 稼げるまでに時間がかかる
- 安定しない
病院やクリニックで働くだけが看護師ではありません。
今では看護師の働き方も多様化してきており、個人で稼ぐスキルを伸ばしたいと思っている方も増えています。
フリーランス看護師の働き方の一例は下記の記事にあるので、ぜひ合わせてご覧ください!
美容看護師のリアルとキャリアプラン
美容看護師の年齢制限や突き詰めて働き続けるとどうなっていくのか、キャリアプランが気になる方も多いのではないでしょうか。
美容看護師に年齢制限があるっていうのはよく聞く話だよね
確かに年齢制限はありますが、それは入職時のみ適応される場合が多いです!
- 入職すると年齢制限は基本的になし
- 50代の美容看護師もいる
- 続けると管理職になれるチャンスがある
- 知識や経験を活かして質の高い美容看護を提供できる
年齢が若い看護師が美容看護師になり、すぐに辞めてしまうイメージがある方も多いかもしれませんが、実際はそのようなことはありません。
リアルな情報をお伝えしていくので、今後立てていくライフプランの参考になれば幸いです。
入職すると年齢制限は基本的になし
美容看護師の年齢制限は、入職時に関係する場合が多いです。
未経験の美容看護師で年齢を重ねている人がいないのは、その理由からになります。
入職時に年齢制限をクリアしていれば、働く上で年齢制限を超えても退職の必要はなく、そのまま継続して働けます。
美容看護師が気になるなら入職時の年齢制限もあるし、とりあえず応募ってことだね
美容看護師の経験があることで他の美容クリニックの転職時に有利になったり、年齢制限を甘く見てもらえたりすることもあるので、気になる方は行動することをおすすめします。
50代の美容看護師もいる
私の先輩で50代の美容看護師の方もいました。
その先輩は元々美容看護師歴があり、人手不足から年齢制限を無視して採用になったそうです。
美容クリニックの福利厚生の1つである美容施術のおかげか、美容知識からか綺麗で若々しい方も多く、正直50代に見えない人ばかりでした!
実際にいることを知ったら気持ちが軽くなったよ
確かに美容看護師の年齢層は若い傾向にありますが、若い人だけではないですよ。
続けると管理職になれるチャンスがある
美容看護師を続けることのメリットは複数ありますが、その中の1つが管理職になれるチャンスがあることです。
長く働くことで経験となり、周りから頼られることも多いため、上層部から声をかけられることもあります。
新規院のオープンもあるため、経験があり仕事ができる人は抜擢されやすい傾向にあります。
患者様へのケアや接客という表の仕事から、クリニック運営に携わる縁の下の力持ちのような仕事に興味がある方は、続けることで叶う確率が上がるでしょう。
知識や経験を活かして質の高い美容看護を提供できる
長く続けることで患者様の満足度を上げられ、指名がもらえるようになります。
なぜなら場数をこなしているので、知識や経験が身に付き、質の高い美容看護を提供できるようになるからです。
美容看護師の経験年数がある人は余裕があるため、接客や言葉遣いも丁寧な傾向があります。
指名がもらえるようになるには、理由があります。
気配り上手になるにはある程度の年数も必要であり、働き続けることで得られるでしょう。
病棟看護師に戻るためにやっておくといいこと3選
美容看護師をしながら今後病棟に戻る可能性を考慮して、早めに継続しておくと良いことを紹介します。
- 既往歴や内服をチェックして知識をつける
- 看護処置を積極的に行う
- 転職エージェントに登録しておく
1つの業務でも意識1つ変えることで得られる結果や知識が大きく異なるので、習慣付けていきましょう。
既往歴や内服をチェックして知識をつける
美容クリニックには基本的に入院の必要がない方が来院されますが、既往歴のある方や内服歴のある方も多くいます。
そこで問診票を確認して、起こりうる可能性とその対応を考え、関連付けながら処置を行う癖を付けることで知識が飛躍的に伸びます。
疑問を覚え機序を考えながら行うことは、知識定着に結びつきますよね!
業務中に既往歴によく目を通し、疑問を覚えれば調べるなり院長に確認するなりして、看護知識の薄れを予防しましょう。
看護処置を積極的に行う
看護処置を積極的に行うのも技術力低下防止に良いです。
- ルート確保
- 採血
- 清潔介助
- バイタルサイン測定
病棟よりも機会は少ないですが、施術や介助回数が極端に少なければその分技術の低下が懸念されます。
看護処置があれば積極的に手を挙げて、技術低下防止を図る環境づくりを行いましょう。
転職エージェントに登録しておく
転職エージェントに登録、相談しておくことも1つの方法です。
転職の目処が立っていないのに登録していいの?
問題ありません!相談は自由です!
転職エージェントは無料で転職の手伝いをしてくれるプロです。
病院の状況や情報など、気になる病院の特徴や募集状況を伝えてくれるので、登録しておいて損はありません。
病院へ転職するにはタイミングも大切です。
そのタイミングを逃さないためにも登録していない方はぜひ登録しておきましょう。
私が利用したことのあるおすすめ転職エージェントを紹介します。
- 全国複数社あり、そこへ出向き、直接的にアドバイスがもらえる
- 美容だけでなく、病院の情報も多くある
- 家から出たくない人はめんどくさい
- オンライン上でアドバイスがもらえる
- クリニックの情報を細かく随時送ってもらえる
- 直接面接指導がない
よくある質問
ここからはよくある質問に答えていきます。
- 美容看護師の経験とスキルは病棟看護師に活かすことはできる?
-
接客力が1番活かせると思います。
美容看護師には接客スキルが必要であり、身につけることで疾患に不安を抱える患者様の不安に寄り添えるでしょう。
またルート確保は美容クリニックでもあるため、技術の低下があまりなく転職できることが多いですよ。
- 美容看護師から病棟への復帰で何か影響はある?
-
稀に美容看護師の経験がある人にそっけない人がいるのも事実です。
しかし知識や技術があれば問題ないため、大事なのは仕事への意欲や姿勢です。
問題のない仕事をしていれば何も影響はないため、安心して良いですよ。
まとめ
美容看護師から病棟看護師に戻れるのか、転職先はあるのかと不安に感じている方も多いと思いますが、複数の働き方があるのは事実です。
看護師免許という強みを最大限に活かしていきましょう!
美容看護師の経験は決して無駄にはならず、役立ちます。
しかし入職時には年齢制限があるため、未経験で気になっている方は応募しましょう。
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私自身美容看護師になって成長できたことも多くあるので、その経験をたくさんの方が体験できれば幸いです。
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